モニュメント2「全ては3時半から。」

午後2時58分03秒
「うるさいなぁ…疲れてんのに…」
と、言いつつ、内心ホッとしていた。
目覚めし時計が「案の定」壊れていたのだ。

実は昨日のバイト帰り、面白いバイトを見つけた。

「一週間で給料200万円。秘密を守れる人募集。」
帰り道で捨てられていたそのチラシにジョセフは目を疑う。

…ハタから見れば、完全に怪しい話しだ。
しかし、このアパートの家賃さえ、8ヶ月も滞納していた彼は、そのような考えが無かった。

チラシに書かれていた電話番号にすぐさま電話。

面接は無し。しかも、3時半に商店街近くの路地裏に来るように言われた。

3時前にサイレンが鳴り響いたお陰で遅刻せずに済んだ訳だ。
商店街までは、自転車かっ飛ばして20分。
ジョセフは、昼飯も取らず、商店街に向かたのである…

午後3時16分16秒
バイクを走らす一人の男性がいた。
「小西 柘夫」。
35才。 食品会社勤務。

彼もまた、3時半の商店街路地裏を目指していた。

…彼の娘が大事にしていたペンダントをその手に…


つづけるつもり((←